宝塚音楽学校96期裁判の記録(全まとめ) 事件の検証

7-2. コンビニでの万引き捏造は誰の発案か

平成20年9月17日、宝塚南口のコンビニで、原告が万引きをしていたとして、問題になりました。

しかしこれは、偶然に発覚したわけではありません。αがGGとEEに監視を言いつけての「発覚」「目撃」でした。つまり、「おそらく盗んでいるだろうから、確認してこい」ということなのです。

<Wさんが言い出した!?>
そのきっかけを、α、GG、EEは、Wさんの指摘による、と証言しています。また、事件から一ヶ月後の陳述書でも、そう書いています。Wさんが「店の中で原告とすれ違ったときに原告のかごの中に入っている品物とレジで支払うときの品物の数が明らかに違う、また原告の紙袋の中にお店の「食料品」がレジ袋に入っていない状態で、生のままであった、もしかしたら万引きをしている可能性があるのではないか」(H20.10.21 α陳述書)と言い出した、とのこと。 (注:この陳述書は名前が黒塗りされていますが、のちの証言内容と照らし合わせて名前が特定できます。)経緯としては、Wさんから聞いたGGがαに相談し、監視をすることに決定。GGともう一人を監視役に選んだが、その一人が都合が悪くなったので急きょEEが行うことになった、とのこと(その一人の名前は明らかになっていませんが、都合が悪くなって幸いでした)。

<全員がそういう目で見ている>
しかし、Wさんは陳述書(H22.3.31)でこれを否定します。 「私は原告が万引きをしたなどと言っていません。実際私は原告が万引きしたこともみていません。」「毎日の話し合いの中で、αさんから、私を含めたクラス皆に「原告に不審な点があったら、私に言って。」と話がありました。」「万引きがあったといわれる前日については、偶然私が原告達と一緒に帰ることになったのですが、その際、(コンビニに入る前)帰り道で原告がペチャンコの鞄(音校用)の他に大きめの紙袋を持っていて、その中にペットボトルがたぶん一本入っていたのを見て、なんでそれだけなら鞄に入れないのかなという趣旨で、「ちょっと、ん?と思った」とαさんに言ったことがあります。念のためですが、この話もちょっとした疑問があったという指摘だけで、万引きをしていた、というようなことは一切言っていないと思います。」

つまり、委員が同期全員に、ある一人を監視するよう命令している毎日だったのです。そして、ほんのちょっとしたことでも報告しなければならず、それが言った本人の意図をはずれて、「盗み」に結びつけられるような状態だったのです。

そして「αさんに報告したところ、その日に確認をしようということになりました。」(H20.10.21 GG陳述書)即座に監視が決定されます。

EEはこう証言します。「原告が店内をうろちょろしているときはあれだったのですが、かごに食料品などを入れて、その後、絶対に、その狭い通路に入っていったときに、その出てくる瞬間を、私はいつも、見たくて、そのかごの中のものがなくなっていたので、それを確認したくて、ずっと出てくるのを待っていて、そしたら、やっぱり出てきたときにかごの中がなくなっていて、なくなっているという行為が何回かあって、万引きしているんだと思いました。」

最初から、「盗むに違いない」という目で見ているのだから、客観的な判断ができなくて当たり前でしょう。まさに集団ヒステリー状態です。

<ほかにも…>
ちなみに、「かごの中にあったものが、次に見たときはなかった」という手法は、原告の母親のメモ(9月17日当日)に、原告が母親に伝えた言葉として、こう記されています。「以前、4番委員(JJ)と帰った次の日(99円ショップにて)カゴにたくさん入っていたのにレジのところでは少なかったと皆に言っていた。(その時は自分のこととは思わなかったが、今になって思うと自分のことなんだと思った)」 まさに、GGとEEが思い込んでいた通りの手法です!(注:当時は99ショップでしたが、現在は別の店名になっています)

また、怖ろしいことに、学校職員(神田)は前日(9月16日)に、原告の親との面談で、スプレーを間違って鞄に入れてしまった件に関して、こんなことを言っています。「コンビニの商品を自分のかばんに入れて、間違えて入れたという言い訳で通るのか」…あまりにもタイミングが合いすぎ!!(もちろん親は「例え話にしても酷すぎる」と抗議しました)

みんなで「絶対に盗んでいる」と思い込み、それを上手く使って委員が新しい事件を作りだす。学校も一緒になって。そんな構図が浮かんできます。

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