宝塚音楽学校96期裁判の記録(全まとめ)

よくある質問


Q.原告にも原因があったのではないですか?

A.原因があろうとなかろうと、いじめは悪です。強いて言えば、受験スクールにほとんど通わなくても合格するような、素質に恵まれていたことが原因でしょうか。また、音楽学校や96期生は「原告の言動はつじつまが合わない」と主張していますが、いじめられて暴言を吐かれる毎日では、受け答えがしどろもどろになるのは当然です。

Q.原告がミスを繰り返したって聞いたんですけど、それなら退学も仕方ないんじゃないんですか?

A.原告は、自分のミスは他の生徒より多いわけではない、捏造されたものがほとんどである、と主張し、また、自分の非はきちんと明らかにして認めています。それらは、誰もがし得るミスです。にもかかわらず、原告だけがそのような些細なミスで責められたのです。些細なミスをしたからといって「死ね」とまで責め、退学させるのが、清く正しく美しい指導なのでしょうか?

Q.捏造ではなくて、単なる勘違いなのでは? 勘違いさせた原告にも責任はあるのでは?

A.単なる勘違いなら「死ねばいいのに」などという暴言は吐かないでしょう。悪意があることは明らかです。→詳しくは「ポイント解説 1-補足.そもそも本当にいじめがあったの?」

Q.テレビ取材を勝手に受けたのがいじめの原因なんですよね? 自業自得なのでは?

A.テレビ取材より前からいじめは始まっています。また、テレビ取材はOG絡みで断れず、しかも予告なしの突然のことでした。→詳しくは「事件の検証 4.テレビ取材」

Q.原告が物を盗んだ証拠がないなら、盗んでいないという証拠もないわけで、どちらとも言えないのでは?

A.「無い」ということを証明するのは、悪魔の証明と言われていて、不可能です。「ある」と主張するほうが証拠を提示しなければいけません。しかし音楽学校は証拠を提示できませんでした。

Q.今までもたくさんいじめはあったと思うのに、なぜ怒っているのですか?

A.学校が後押しして、そのことがおおやけになったのは、初めてです。→詳しくは「ポイント解説 1.いじめなんてよくあること?」

Q.競争心の強い女の子ばかり集まれば、こういうことはよくあることなのでは?

A.「よくあること」と「あってもいいこと」は別です。いじめは「よくあること」かもしれませんが、「あってはならないこと」です。だからこそ、大人が「いじめはいけないことだ」と教える必要があるのです。

Q.委員はプレッシャーが大きいから、こういうことになってしまったのでは? むしろ委員は可哀想なのでは?

A.そうかもしれませんが、だからといって、いじめは悪です。委員に大きな権限を与えすぎている学校の体質に問題があります→詳しくは「ポイント解説 5.自治というと聞こえはいいけれど」

Q.ブログをやっていた生徒が首謀者なんじゃないんですか?

A.違います。ブログを晒されたWさんは、原告に謝罪し、原告から「Wさんは私をいじめていない」と明言されました。裁判所に陳述書も提出しています→詳しくは「Wさんのブログが意味するもの」

Q. Oが首謀者なんじゃないんですか?

A.予科後期になってからは例のメモや「監禁」に関与していますが、いじめが始まった前期には彼女は関与していないようです。いじめを計画したという意味では首謀者ではないでしょう。もちろん、実力や容姿に見合わない抜擢が、何らかの背景を感じさせることは確かです。

Q.証言した13人の生徒がいじめっ子なんですよね?

A.そうとは言えません。証言した13人を選んだのは音楽学校なので、音楽学校が「盗品」と見なした品物に関係のある人物を選んでいます。いじめという観点では選んでいません。なので、なぜこの人が証言を? という生徒もいます。また、Wさんのブログの写真で注目された生徒は除外されているようです。

Q.この事件の責任者は、小林公平校長なんでしょうか。今西副校長なんでしょうか。それとも、阪急?

A.裁判記録からは断定できません。

Q.96期生の親に、ものすごい大物がいたってこと?

A.裁判記録からはそこまではわかりません。

Q.96期だけが問題で、前後の期は問題ないんですよね?

A.裁判記録からわかるのは、96期から本科の指導がなくなったということだけです(97期では復活したという話も聞きますが)。ただ、学校の体質という意味では、一年でがらりと変わるとは考えにくいです。

Q.裁判記録を読むにはどうしたらいいですか?

A.神戸地方裁判所の記録係で、誰でも閲覧することができます。閲覧できる時間や、持参すべきもの(身分証明等)については、直接電話して確認してください。事件番号は「平成21年(ワ)第3485号」です。民事ですので、記録は5年で廃棄されます。タイムリミットは平成27年7月13日です。→実務的にはその日にすぐ廃棄されるわけではないようです(他の案件とまとめて廃棄する等)ので、リミット後でも問い合わせてみる価値はあるようです。

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